「羊飼いの方程式」

「羊飼いの方程式」
作詞:yamao hanaka

笑いじわの深いチェリスト
ぶっきらぼうに渡した一冊の本
未だに1ページもめくれないまま
チャコールグレーのセーターから
少し出た指先で涙を拭った

リクガメの歩幅でゆらり行くならば
桃の花散るあの日まで遠いかもしれない
出せなかった手紙を白い羊に託して
それでも僕はこのまま step by step

ただひたむきに追いかけたこと
走り続けたこと 今は褒めてあげたい
真っ直ぐに射るこの矢の行方…
今 僕はまた旅を始めるから
見たい景色があるから その笑顔見せてよ
はなむけの言葉の代わりに…

コーヒーショップの赤い明かり2つ
横目に独りポケットに手を入れ 
深く顔うずめるチェックのマフラー
緑のBusStop 並木橋から20minutes
伸びた前髪も気にならないんだ

羊の皮を被った心優しき狼
満面の冷たい月の真夜中に踊りだす
醜さと向き合えなかった鏡を磨くよ
今の僕にはあの時の欠片さえ無い

ただやみくもに答えを出したこと
すり合わせたこと 今は労ってあげたい
痛いくらい眩しいあの日の光…
ほら 間違いなく積み重ねてきたから
望む未来すぐ見えるから この一瞬に全て
祝福の花束の代わりに…


胸がぎゅっとなるまだ真新しいmemory
こんな景色が見えるなんて 広がってたなんて
黄昏に迷っていたあの時の僕に教えてあげよう
答えはひとつとは限らない

ただひたむきに追いかけたこと
走り続けたこと 今は褒めてあげたい
真っ直ぐに射るこの矢の行方…
今 僕はまた旅を始めるから
見たい景色があるから その笑顔見せてよ
はなむけの言葉の代わりに…

ただやみくもに向き合ったこと
戦い続けたこと 今は労ってあげたい
痛いくらい眩しいあの日の光…
ほら 間違いなく積み重ねてきたから
望む未来すぐ見えるから この一瞬に全て
祝福の花束の代わりに…